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注文住宅の流れと基礎知識【伊勢原版】

人生のなかで最も高い買い物といわれる新築住宅。住宅が完成するまでの流れを把握していないために、ムダな費用をかけたり、良い建築会社に巡り会えなかったりすることもあります。

この記事では、建築会社の見つけ方や建築プランの決定時期等の住宅を建てる流れから、住宅寿命を長くするメンテナンスについて、いざという時の保証制度に至るまで、家づくりの基本をまとめました。夢のマイホームを建てる際に最低限必要な知識が詰まってますので、ぜひ参考にしてください。

  1. 依頼する工務店・メーカー選び
  2. 見積もり・プラン作成依頼
  3. 仮契約
  4. 建築プランの完成
  5. 本契約・着工
  6. 引き渡し

上記が注文住宅ができるまでの大まかな流れです。理想的な家を作りたいのなら3000万円台の予算が必要だということも覚えておきましょう。ただ、建材や設備等のグレードを下げてコストダウンを図るなど、予算に合わせて試行錯誤を繰り返し、建築プランを完成させることがとても大切です。

注文住宅の魅力は自分の思い描いた理想の家を実現できる点にあります。一生に一度の買い物だからこそ、妥協せず、夢のマイホームを手に入れたいものです。この記事を注文住宅購入の参考にしていただけたら幸いです。

注文住宅に対応した建築会社を探す

最低3社はピックアップ!建築会社を見つけよう

まず、理想のマイホームを建てるために信頼できる建築会社を見つけなくてはいけません。そのためにWeb上の口コミや評判をチェックしたり、モデルハウスに足を運んだり、工務店やハウスメーカーに問い合わせしてみたりして3~4社ほど候補を挙げましょう。

次に候補として挙げた会社にプランと見積もりを相談します。その際に、要望や理想とする我が家のイメージ等を事前にリストアップしておくと打ち合わせがスムーズです。

プランの作成は納得するまで何回も依頼した方が、より精度の高いプランに仕上がります。ただ、プランニングには費用がかかる場合もあるため、予算と相談しながら行いましょう。

各社からプランと見積もりが出されたら、それらを比較します。その中で自分の理想に一番近いものを選び、その1社と仮契約(申込金の支払い)を結びます。

土地探しサポートを行う建築会社もある

家づくりを依頼する建築会社を探すのと平行して進められるのが、土地探しです。自分で土地を所有している人はその土地に合った住宅設計を提案してくれる会社を選ぶと良いでしょう。

また、素人が単独で良い土地を探すことは不可能に近いので、ハウスメーカーや工務店に依頼することがほとんどです。建築会社のなかには、プランニングや見積もりとともに土地探しのサポートを行う会社もあるため、建築会社選びの検討基準の1つとするのも良いかもしれません。

本契約までに建築プランを決めておこう

仮契約~本契約の間に、間取りや設備、仕様の細部を設計していきます。重要なポイントとして、この段階が最終的な建築プランの決定であるということを念頭に置きましょう。なぜなら本契約後のプラン変更には別途コストがかかってしまうからです。

仮契約から本契約に至るまでに決定した予算内で基本的に施工するのですが、本契約後は予算内でのプラン変更、もしくは追加料金をかけての変更になります。

この理由から本契約までの期間で自分が理想とする建築プランを完成させる必要があるのです。

気になる注文住宅の費用相場は?データで見る建築コスト

住宅金融支援機構の2018年度のデータによると、全国平均は住宅面積が約126.8㎡、建築費が約3,390.4万円という調査結果が出ています。同データの神奈川県の平均は住宅面積が約127.4㎡、建築費が約3,655.9万円です。

これらのデータを見ると、住宅の建築費用は3,000万円台が一般的だということが分かるでしょう。

3,000万円台の家で理想のマイホームを

3,000万円台の建築コストが、理想の家に近づけるために必要な費用相場といえます。3,000万円前半の費用だとグレード、広さともに平均的な家を建てる事が可能です。さらにコストをかけ、3,000万円後半になると設備や建材をグレードアップしたり、家を広くしたりとより自由なデザインを取り入れることができます。

しっかりと予算を把握し、その中でコストダウンを図れる箇所や、ここはこだわりたいから費用をかけたいという箇所を家族と話し合うことが大切です。自分たちのライフスタイルを見直し、何を望むかを考えてみましょう。

住宅の長命化にはメンテナンスが欠かせない!

安心・安全な住まい空間で暮らし続けるには必要不可欠なメンテナンス。定期的に点検や清掃を行うことで住宅寿命を長くすることが可能です。また、売却する際に高値を提示される場合もあります。

主なメンテナンス箇所

外壁

長い間風雨にさらされる外壁は、劣化しやすい箇所と言えます。サイディングの剥がれ、サイディングの継ぎ目からの水漏れ等のリスクが考えられます。そのため、日頃から外壁劣化のチェックを行うことで初期段階での修繕が可能になり、費用も少なく済みます。

また、新築住宅には完成引き渡しから10年間は雨漏り等の不具合を保証する制度が義務づけられているため、ハウスメーカーや工務店が迅速に対応してくれるでしょう。

屋根

屋根も外壁と同様に風雨にさらされることが多い箇所です。瓦やスレート等の屋根材の割れやズレを補修する必要があります。しかし、自ら屋根に上り点検するのは危険なので、必ず業者に依頼するようにしましょう。

素材によってメンテナンス時期は異なりますが、大体10年~20年が目安です。耐久性の弱い化粧スレートを使用している場合は、7年ほどでメンテナンスを行うなど、担当の工務店やハウスメーカーと相談すると良いでしょう。

内装

主に壁紙・クロスや水回り、床面のメンテナンスが必要になります。特に水回りは日常的な使用頻度が高く、劣化により衛生的な問題が浮かび上がることもあるため注意しましょう。メンテナンス時には、水漏れ箇所の修繕や設備の交換を行います。

また床面が傷んでいるとお子様が転倒したり、足を傷つけたりする恐れがあるので、床材の張り替え等、早めの対応が必要になります。

メンテナンス費用を抑えるためにアフターサービスをチェックしよう

メンテナンスにかかる必要コストは、修繕箇所や取り替え設備等で大幅に異なってくるため一概には言えません。ただ、少なくとも100万円は必要になると頭に入れて置いた方が良いとされています。

しかし、注文住宅の購入において、アフターサービスの徹底を行っている工務店も多く、定期点検や無償で補修・修繕作業を行ってくれる場合があります。

住宅の維持費としてどうしても大きなコストがかかってしまう定期メンテナンス。少しでもコストを抑えたいのなら、各社の保証サービスを事前に確認することをオススメします。

マイホームを守る保証サービス3選

主な保証サービスには「完成保証制度」「地盤保証制度」「瑕疵担保保証」が挙げられます。この3つの保証は、理想のマイホームの維持における大きな安心感を与えてくれます。

完成保証制度

新居の建築に携わっていた建築会社が倒産した場合でも、住宅の完成を保証するという制度です。ただ、必ず無償になるというわけではなく、依頼主の負担が最小限で済むようにする制度となります。

注文住宅の工期は平均2~6ヶ月です。その間に建築会社が倒産するかもしれないと十分に考えられるため、必須の保証制度と言えるでしょう。

地盤保証制度

家を支える地盤は非常に重要な部分です。地盤調査・改良は事前に行っていますが、万が一地盤沈下が起きたら大変です。このようなトラブルが原因で住宅に損害を与えた場合に、建物や地盤の修復コストを保証する制度となります。

あまり必要に思わない人もいるかもしれませんが、不同沈下などの被害も予想できるため、加入しておいた方が安心でしょう。

瑕疵(かし)担保保証

家の引き渡しから10年間は建物の品質を保証するという法律で定められた制度です。外壁の雨漏りや建物の基礎構造部分に何らかの不具合や欠陥が見つかった場合に、売り主側がその費用を負担するという保証になっています。

先に記載したように、メンテナンス時の修繕には大きな費用が必要になります。しかし、この保証制度があるため、必要コストを抑えて、住宅の品質を長持ちさせることが可能なのです。

快適生活には住宅性能が大事!

快適な家づくりを行うには、設計プランやデザインだけでなく住宅性能についてもきちんと考えることが重要です。近年、高性能住宅が注目されており、優れた住宅性能は安心・安全、ストレスフリーな生活環境を実現しています。

【耐震性能】家族みんなが安心して暮らせる地震に強い家

地震大国日本では住宅の耐震性能が重要視されています。国が定める基準として1級・2級・3級という等級が設定されており、最低基準とされる1級でも震度6~7の地震による住宅の倒壊はしないようです。2級は1級の1.25倍、3級は1級の1.5倍の耐震性能となっています。

工務店やハウスメーカーにより、耐震等級が異なるため、事前の問い合わせや公式ホームページの確認をしっかりと行うことが大切です。

東日本大震災を代表とする大きな自然災害の影響もあり、耐震性や耐久性を重要視する建築会社も増えているため、地震に強い家づくりを行っている会社を選ぶことが家族を守ることに繋がるでしょう。

【断熱性・気密性】年中無休の快適空間

断熱性・気密性の高い家ほど寒さや暑さに悩まされることが少ないため、1年を通して快適に過ごすことができます。

気密性を重要視する点として、建物の劣化に大きく関わってくることが挙げられます。なぜなら、隙間の多い住宅ほど雨や湿気が住宅の構造部分に侵入しやすく、木材や断熱材の腐朽に繋がるからです。

また、気密性が低いと室内の空気が逃げたり、外気が侵入したりと、部屋の温度調節がしにくい状況になります。さらに、断熱性にも問題があると、いくらエアコンの設定温度を上げても、部屋が暖まらず光熱費ばかりかかってしまうケースがあります。

このように、断熱性・気密性は住宅の寿命に大きな関わりを持つだけでなく、快適な空間を実現するために非常に重要な役割を持っています。

工務店・ハウスメーカーは断熱性能の高さの指標としてQ値(熱損出係数)を、気密性能の指標としてC値を公開しています。しっかりとした実証実験をもとにQ値、C値を公開している建築会社を選ぶことで長い年月を快適に暮らせる住宅を建てることができるでしょう。

【防音性】ストレスフリーな生活環境

音楽を趣味や仕事にしている人や、小さなお子様がいる家庭にとって防音性・遮音性は重要でしょう。二重サッシにすることで防音性・遮音性を高めたり、吸音や遮音の効果を持つ内装材を使用したり、防音に適した塗料で外壁塗装したりと様々な方法があります。

ただ、遮音性や吸音性能に優れた建材は費用が高くなるため、理想のマイホームに対し、どの程度の防音対策が必要なのかをしっかり把握して予算を確保しなくてはいけません。例として、6畳~8畳の防音ルームを設置し、楽器の演奏をしたいと考える場合、およそ150万円~200万円の費用相場となります。